つくしの簡単調理法、見た目ほどグロテスクな味ではありません
春になるとつくしが生えてきます。都会ではつくしやヨモギを見ることはあっても、犬の散歩道に生えていることが多いので採ろうとは思いません。この判断は間違っていないと思います。ですから私にとってのつくしは、チューリップと同じように春に眺めるだけの存在でした。
小さい頃に伯父の好物がつくしだと聞かされ、つくしを食べることができるのかとものすごく驚きました。それからというものつくしがどんな味か気になっていましたが、都会でつくしを採ることもできず、つくしの季節に伯父の家に行くこともなかったのでその夢はかなわないまま忘れてしまっていました。
その伯父も亡くなってずいぶんになりますが、先日ちょうどつくしの季節にあちらを訪れることができ、祖母に食べ方を教わってきました。
つくしは油でいためて食べるのかと思っていましたが、ぜんぜん違いました。どちらかというと山菜のような位置づけで、ゆでてしょうゆをかけて食べるとのことでした。わらびやぜんまいと同じです。
ただしつくしは節についている王冠のような部分が口に残るそうで、取り除いておかないといけないのだそうです。(この部分を祖母たちは「はかま」と呼んでいましたが、これが正式名称なのかは定かではありません。)
つくしの「はかま」を取り、水で洗ってからお皿に入れました。本当はお湯でゆでるそうですが、私は簡単にできるので電子レンジにかけることにしました。時間もさっぱり分からないまま2分ほど加熱したでしょうか、やわらなくなったのでOKということにしました。
電子レンジで加熱したつくしは茎がオレンジに変わり、グロテスクで毒々しい感じがしました。ついこの前、動物園で毒蛇を見たので余計にそう感じたのかもしれません。
私は恐る恐るつくしを1本口に入れました。(この時どれほどの勇気が必要だったかはご想像ください。)かんでみるとこれといった苦みもなく、山菜として普通に食べられる味でした。見た目はお世辞にもおいしそうとは言えませんが、素朴というほど珍しい味でもありませんでした。電子レンジを使わず、お湯でゆでたらおかしな色にはならないのかもしれません。
電子レンジで調理したつくしは、「見た目ほど味は悪くない」というのが1番ぴったりな感想だと思います。